私に起きた奇蹟

2000年2月分

記者

今回は奇蹟のお話をされるそうで、楽しみです。

先生

私の治療所、相談所、ヨガ教室には「タナカ先生奇蹟の治療所」と表示しているが、これには二つの意味がある。一つは当然、何十年も治らぬ様な難症、難病が治る奇蹟的治癒を指す。

記者

もう一つは何でしょうか?

先生

私自身に起きた奇蹟のことだ。私は中学生までは勉強も運動も得意で、元気だった。しかし高校からは、いわゆるうつ状態になり、この世を地獄と考えるようになった。人のいやな面ばかり見てしまい、生きるのもいやになった。

記者

どうして急にそうなられたのでしょう?

先生

思春期には人はそうなりがちかもしれぬが、一番の原因は運動をしなくなったことだと思う。なぜなら13年間悩み苦しんだうつ病が、ヨガを始めた途端に治ったからだ。

記者

それは奇蹟的ですね(笑)。悶々と悩んでおられたのが、ヨガでスパッと解決したのでしょう。

先生

その時私はヨガに出会わなかったら、死んだも同然だった。何ら生きる目的もなく、毎日が楽しくなく、死んだ方がましだった。

記者

なるほど。それほどの苦しみがパッと解消したヨガというものは、すごいものですね!

先生

そうだ!ヨガはインドのヒンドゥー教の修行法で数千年の歴史がある。釈迦もこれを修業して悟りを開いた。禅や真言密教もヨガの子供だ。調身、調息、調心の三位一体の修行で超人となり、悟りに到る。

記者

超人というのはどういう意味ですか?

先生

ヨガは別名、超能力開発法という。悟りに達すれば即ち超人となる。

記者

なるほど。先生はヨガをされて悟りを開き、超人になられたのですね。先生に起きた奇蹟とは、悩み苦しみがヨガによって即座に解消したことですね。

先生

まず、それが一つだ。

記者

え!まだいくつもあるんですか?もっとお聞きしたいです。

先生

私はヨガをしなかったら社会生活はできなかった。だから世の中の心の悩みを持つ人にヨガを教えてあげたいのだ。

記者

当然そうなりますね。どうぞ悩んでいる人達をどんどん救って下さい。さて、そろそろ二つ目の奇蹟に進んで下さい(笑)。

先生

ヨガを始めたのは28才だったが、30才の頃にはなぜか人を治せるようになった。

記者

それは自然にですか?

先生

ある一冊の本がきっかけだ。「万病を治せる妙療法」という橋本敬三医博の本だ。本当にその本を読んだ途端に、どんどん治せるようになった。これが二つ目の奇蹟だ。

記者

驚きました。本を読んだだけで治せるようになった人は他にはいません(笑)。

先生

ヨガの先生も非常に驚かれ、私に東洋医学を勉強して、ヨガと治療を一生の仕事にするように言われた。

記者

それで上京されて治療の学校に行かれたのですね。東京でもヨガは続けられたのでしょう?

先生

学校でも皆にヨガを教えていた(笑)。そして都内の有名なヨガ道場にもいくつか行ってみた。

記者

他の道場はどうでしたか?

先生

全く失望した。私が見てヨガの導師といえる人は一人もいず。唯々商業的なヨガ道場、ヨガ導師ばかり。私はすでに彼らより上の段階にあった。