先祖のおかげか自分のせいか

2019年6月分

弟子

今回は仏教用語の因果応報のお話をお願いします。仏教では前世の行いの結果として現世の状態が決まり、現世の行いの結果として来世の状態が決まるということが説かれているのですが、これについて先生のお考えは?

先生

釈迦が言われた様に、人に前世も来世もない。ただし生きものには当然連綿と続く先祖がある。先祖のおかげで今の自分があるが、残念ながら亡くなった先祖の霊はない。両親の遺伝子情報の組み合わせにより人は形成される。遺伝子情報には肉体を形成するデータだけでなく、その人の性格、気質を決めるデータも含まれる。つまり生まれつきの体質、気質が遺伝子DNAのデータで決まるわけだ。

弟子

生まれつきの体質があるのですね。そして性格、気質も決まってくるというのは驚きです。確かに兄弟姉妹でも体格も違い、性格も違います。育て方が同じでも色々なタイプの子供になるのはそのせいですね。(笑い)

先生

生まれつきの体質で体力の強弱も決まる。強い人はさらに鍛えればよい。弱い人は強くなるようにすればよい。自分は弱い体質だと諦めないで生活をすれば、この世に生まれてからでも随分強くなれる。

弟子

生まれつきの問題はある程度仕方がないとしても、その後の生活で改善していけばよいのですね。強い体質で生まれた人も、生活に間違いがあるとひどい体になってしまいます。弱い体質で生まれた人も、ちゃんとした生活をしていけば病気に縁がない体になります。先祖から受け継いだ体もその後の人生で良くも悪くもなってきます。

先生

今の体はその人の人生の集大成だ。まず先祖のおかげで生を受け、幼児期は親のおかげで育ち、物心ついてからは自分の責任で生きてきた。その体は生まれつきの性格、食事の好み、日常動作、生活環境が反映したものだ。

弟子

そうですね。先生がいつも言われているように、今の状態になったのは先祖のおかげが半分、自分のせいが半分です。それを先祖供養が足りないとか、無縁仏が憑いているとか、名前や方角が悪いとかのとんでもない暗示を受けて、他のせいにする生き方は地獄を進むことになります。(笑い)

先生

殆どの場合、自分のせいでその苦しい状況になっている。まずそれを認めてから、さて何処をどう直して行こうかとならなければ永遠に救いはない。観音堂はその状況から救われる道を示す役目だ。

弟子

素直に先生の話を聞く方は救われます。横着な態度で話も聞かない人は一時軽くなっても、すぐぶり返し、死ぬまでそれを繰り返していきます。(笑い)

先生

その無限繰り返し状態を無間地獄というのだ。(笑い)そして「そん時は軽くなるばってん、すぐ戻ってしまうとたい」と、さもこちらの治療が足りんようなことを言う。(笑い)まさにお笑いの人生だ。最近は疲れるので私はあまり喋らず貴女に説明を任せている。(笑)貴女でもこの人にはもう話しても無駄だと思うことが多いだろう。(笑)

弟子

そうですね。最近は初めての方が電話されてきた時に、失礼な人、横着な人、分からず屋の人は予約を受けないようにしています。(笑)そうしないと先生が怒ってエネルギーが過剰になり爆発、天変地異が起きます。(笑)

先生

まあ怒りのエネルギーは私の活動の原動力となり役に立つ。この連載にも登場してもらうし有難い。(笑)以前2月号に「なるようになる」というテーマのお話をした。すべて原因があり結果としてこうなっているという意味だ。

弟子

自分のせいでそうなっているということを認めないと、死ぬまで救いはないですね。自分の業想念を捨てて先生の話を素直に聞けば、改善への道が開けて来るでしょう。

先生

ここで一つ例をあげてみよう。先祖が喘息体質の場合、他の人より喘息になりやすいのは当然だ。遺伝子レベルのことはここでは置いといて、姿勢骨格でみると私が言う喘息タイプである。そこまでは運命なので仕方がないとするが、現世で甘いものや果物を親がたくさん与えると喘息が起きる確率が高まる。

弟子

先生は喘息の方には果物を控えるように注意されます。そうして姿勢を矯正されます。もちろんボキボキ矯正ではなく念力により無痛無音の矯正です。(笑)そうすると早い人ではすぐ喘息の発作は起きなくなり、親御さんもビックリ!呆気にとられます。そして「今まで10回も入院していたのは何だったのでしょう」と言われます。(笑)

先生

日常茶飯事だ。(笑)といって全国から来てもらっても困る。喘息の人ばかりの治療はしたくないし飽きてしまう。

弟子

先生の中では解決済みの症状や病気は多いですね。そのうち殆どのものは一応病院では不治のものですが、先生は治療を世の中に広めようとはされません。なぜなら因果応報の摂理で起きている現象ですから、原因を知ることが必要だから。ただ治してあげてはいけないのです。一時治ってもまた再発、他の病気になります。

先生

その通りだ。ただ一つ追加すれば、私が医師や治療師に治療を教えてあげても簡単にはできないのだ。(笑)よって普及は無理だ。また私は限られた人数しか治療ができないので大勢来られても無理だ。遠隔治療をお願いしてもらうしかない。皆さんはまずは病院に行かれることだ。民間療法は低レベルのものが多いので。

弟子

病院で治らないときに先生に診てもらえばよいのですね。その方が安全です。(笑)

先生

「あなたの体は9割が細菌」という本が話題を集めているが、腸内細菌の働きが大事だということだ。病院にかかる人は抗生剤で腸内細菌をやられてしまい、体はぼろぼろになっている。その結果アレルギー、自己免疫疾患、鬱、肥満などが起きてくるそうだ。でも心配無用。(笑)私の治療は腸内細菌を回復させて免疫を正常化する。