分かっちゃいるけど

2017年8月分

弟子

先生は治療を始めてもう35年になられるそうですが、患者さんの痛みや病気についてどうお考えですか?

先生

遺伝的素質が前提にあるが、それ以上に大きな問題はその人の生活の中にある。また精神状態も大事だ。

弟子

患者さんを見ていても、生活の中に原因があることが多いですね。ですから治療で改善してもまたぶり返すことが多いです。本人に原因である生活を変えようという気がないと、また元に戻ります。

先生

生活の中で痛みや病気の原因になっているものを改善していくことが、元に戻らない為には必要である。

弟子

ただ凡人にはなかなかそれが出来ません。「分かっちゃいるけどやめられない」です。(笑い)

先生

まあ皆さん、その繰り返しで人生は終わる。(笑い)観音堂に来て治療を受け何か学ぶものがあるといいが。

弟子

皆様も色々と勉強はしてありますよ!TVの健康番組や健康に関する本や雑誌とかで、しっかりと。(笑い)

先生

それは大問題だな。TVや本の情報で信じていいものは半分もないぞ。(笑い)私が話していることは80%は信じてよい。(笑い)例えば私が「風邪に効く薬はない」と言ったら、皆さんは自分で色々調べてみたらよい。

弟子

そうですね。先生が話しておられることは一番まともなことです。インターネット百科事典ウィキペディアで調べてウイルスに効く薬はないと分かったら「なぜ私は風邪を引いて病院に行くの?」と考えて下さい。(笑い)

先生

そうそう。私が釈迦は「死後の霊はない」と説かれたと言えば調べてみたらよい。ちゃんとした世界中の仏教学者はそう主張していることを知るだろう。そして今の仏教は「何でこうなるの?」(笑い)と考えてみたらよい。

弟子

人は死んだらあの世に行き、死後も霊魂は存在すると思っている方が多いと思います。仏教の開祖である釈迦が死後の霊の存在、死後の世界を否定した方とは衝撃です。それだと先祖供養や慰霊祭はあり得ませんが。

先生

死後の霊の存在を信じる人はそれもよかろう。私がとやかく言うことではない。生きている人達の慰めにはなる。ここでもうひとつ考えてみよう。宗教は嫌いだと公言している私は無神論者かと言えば全く違う。(笑い)

弟子

それはどういう意味でしょうか?是非詳しく説明して頂きたい。出来るだけ誰にでも分かるようにお願いします。

先生

そうだな。まずあなた方が思っている神様仏様は仏像や絵を見て、自分の頭の中で造り出したものだ。皆さんそれぞれに神様仏様をイメージしている。だからイメージする脳の働きが無くなれば、神様仏様も消えてしまう。

弟子

神様仏様はその人が頭の中で創造したものだと言われるのですね。それは確かに納得出来ます。

先生

それで慰めになり、何かしら役立つのであればそれでよい。各人の自由に任せる。だが腰痛ひとつ、便秘ひとつ治らないと私のもとへ来るのであれば、あなた方の神様仏様は役に立たない。(笑い)

弟子

確かにそうですが、神様仏様は痛みや病気を治すためにあるわけではないと思いますが?

先生

生老病死の悩みを乗り越えた先に悟りはある。痛みや病気で躓いていては究極の目的地である悟りの境地は遠い。さてさて私もあなた方と同様に神様仏様を創造した。ただ私の観音様は年中無休でよく働いてくれる。(合掌)

弟子

先生が観音様を造り出したと言うと不遜のようですが、結局は誰でも神様仏様を造り出しているのですね。(笑い)

先生

その通り。よく考えて行けばその事に気がつくだろう。ところで皆さんの神様仏様と違い、私の創造した観音様は、貴女のように私の能力を受け継いでいるので(笑い)あたかもコマネズミのように一生懸命に働いてくれる。

弟子

毎日大変ですが、面白く、楽しいお仕事です。先生の場合は他の人達とは違い、強力な念力で観音様を創造されているので、その働きも凄いものです。私が来た7年前より格段にパワーアップしてしまい、もう「安かれ」だけで済みそうです。ただそうなると先生はキリストになってしまいます。(笑い)先生が嫌いな教祖になってしまいますね。

先生

私は宗教や教祖が嫌いなので、そうなりたくはない。あくまでも治療家として行きたい。それでも遠隔治療の分野では観音様が主役として活動するので、私も感心するような不思議なことが次々と起きるだろう。

弟子

先生は思うだけで人を良くも悪くも出来る、神か悪魔のような能力を創造されました。倫理観の強い先生は余程腹を立てた時以外は悪くする念力は使わず、良くする人助けの念力を駆使し人の運命を変えておられます。

先生

ここで言う念力とは私が思うだけ、すなわちイメージすることを指す。私が普通にイメージすることで、相手の脳神経細胞に情報が届き、その結果全身に神経情報が到達し、全身の筋肉、内臓、細胞などに変化が起きる。

弟子

普通の人がイメージしても何も変わらないです。(笑い)先生の念力は相手の体を変化させるだけではなく、治してしまうわけですから驚きです。それも見ている人はもちろん、受けた当人も気がつかないので驚異です。

先生

劇画や映画の世界で、念力で物が飛んだり、燃えたりするのは破壊的念力で実際には存在しない。私の念力は歴史的にも稀に存在する。特に私の念力は治すこと、幸運をもたらすことに特定している人助け念力だ。

弟子

そうですね。但し相手の生き方に問題がある時、先生に対する態度が悪い場合は人助け念力は発揮されないという厳粛な事実があります。私が口が酸っぱくなるほど話しているのですが皆さんはピンと来ないです。(笑い)

先生

貴女も私の直接治療や遠隔治療を傍で見ていて、本当にその通りなので感心するだろう。

弟子

患者さんや遠隔治療の依頼者が態度が悪く、横着であればどうにも救われないものです。先生の治療で一番大事なものはテクニックではなく、相手を救おうという慈悲心であることを肝に肝に銘じて欲しいですね。(合掌)