安かれ

2016年12月分

弟子

最近の先生は操体法の真骨頂である膝裏のコリをとるのに動きではなく、何もしないで消してありますね!

先生

気がつかない人もいるが、以前からの人は「何もしないでとれるんですか?」と不思議な顔をされる。(笑い)

弟子

そりゃそうですよ。膝裏のコリが自由自在にとれれば操体法はマスターです。それが何もしないでとれるのは神の段階です。(笑い)膝裏のコリは全身の歪みの象徴で、それがとれれば全身の不快症状の六割から七割が解消すると橋本敬三先生が言われています。コリがとれた途端に目の奥の痛みや腰痛が軽くなります。

先生

私を治療の道に導いた方は故橋本敬三医学博士だ。1回しかお会いしていないが私の尊師である。さて膝裏のコリといえば面白い話がある。私が渋谷のセンター街でマッサージのバイトをしていた頃、パチンコ屋の会長が来たことがある。新人の私を呼び「ふくらはぎがずっと痛くて困っている、どうにかならんか」ときた。私は「膝裏を緩めればいいのですよ」と操体法で膝裏のコリをとった。そうしたら「ああ!えらい楽になった。ありがとう」と感謝された。それまで有名なカイロプラクティックに行ってたみたいだ。その人はパチンコ業界の大物だ。

弟子

先生にとっては朝飯前でも、他の医師や治療師には難しいのですよ。(笑い)膝裏のコリは委中というツボで昔から「委中は腰背をつかさどる」と言われています。それができれば鍼灸、指圧、整骨でも一人前でしょう。

先生

その通りだ。一生その段階に到達できずに終わる先生方も多い。私はもう何十年も本を読まずTVを見ない隠遁生活を送っているから最近の操体法のことは分からない。(笑い)膝裏のコリは操体法の本では殆どワンパタ-ンのとり方の様に思う。本を信じて何とかの一つ覚えで練習してもなかなか物にはならない。操体法の本の膝裏のとり方は動きだが、今の私のとり方は「安かれ」という言葉だ。貴女はこの言葉を知っているか?

弟子

「安かれ」は聖書に出てくるキリストのお言葉ですが、先生はいつの間に観音からキリストになられたのですか?(笑い)殆ど声に出しておられないですが、確かにお口は何やら「もにゃもにゃ」と唱えてあります。(笑い)

先生

そりゃ~観音からキリストになったら裏切り者だ。(笑い)私の場合は観音菩薩もキリストも自由にイメージして想像しているだけだ。皆さんも本当は勝手に神様仏様キリスト様を想像しているのだ。釈迦やキリストは実在の人間だが、例えば観音菩薩は架空のものだ。釈迦やキリストも今はいないし当然力はない。教えがあるのみ。とはいえ皆さんが想像した神様を信仰し、正しい生き方に役立てるのは素晴らしいことだ。(合掌)

弟子

素朴な疑問ですが、「安かれ」という言葉でどうして相手の膝裏のコリがとれるのですか?

先生

それはイメージだ。キリストが「安かれ」という癒しの言葉を発するときの状況を思い浮かべるとその波長が出る。「安かれ」というときに私から出た波長が、相手の脳神経細胞に情報を伝達する。そして歪みが改善し膝裏のコリもとれる。ただそんなキリストみたいにならなくとも他の方法でもとれる。操体法は当然そうだ。鍼灸で使う経絡でもとれる。これは鍼灸をしなくても、経絡指圧をしなくてもイメージだけでとれる。私の使うチャクラやオーラでもとれる。逆に膝裏のこりがとれないような治療は効かないと思う。それほど大事なツボである。

弟子

背中側では一番大事なツボですね。鍼や灸ではなかなかとれません。先生の治療を受けられる方達が見えたり感じるのは温灸や指圧ですが、それでは膝裏のコリはとれないです。その他の見えないものでとれます。

先生

私の指圧は気持ちがよくて、よく「極楽極楽」という方がある。(笑い)私の治療のメインは温灸や指圧ではない。

弟子

先生の治療は見えない感じられない部分がメインです。それは効き目で分かります。一部敏感な患者さんは脚振り診断の時点でその効果が感じられ、驚かれることがあります。先生を魔法使いという方は多いです。(笑い)

先生

皆さんは私の本体が見えないからそういうことを言う。整体のひとつである操体法も今ではイメージの世界に昇華し、思うだけでできる。経絡指圧も指圧をせずに、念力だけで経絡治療ができる。治療は神の段階に入った。

弟子

そして今度は「安かれ」という言葉で治療ができるようになられた。もう宗教家になられた方がいいです。(笑い)

先生

迫害や法難があればそうなるかもしれない。(笑い)ただ今の治療やヨガをし、遠隔治療、お願い事を受ける仕事の方が楽しくやれる。毎日治療をしながら色々な研究をし、新しい不思議なことを考え出すのは面白過ぎる。

弟子

先生は新しいことをどんどん考え出す発明家です。ただ残念なのはそれを教え広めることができません。それは簡単に言えばレベルが高過ぎて、理解できる方が少ないからです。また特殊な感受能力が必須になります。

先生

そうだ。学校での成績が良い人には向かない。(笑い)貴女みたいに学校の勉強は嫌いだが、ここの勉強は好きという人、既成概念にとらわれず、自由な発想、豊かな感受性がある人に向く。(笑い)

弟子

笑われているのか誉められているのか分かりませんが!(笑い)でもその感受性のお陰で先生の能力の凄さ恐ろしさが良く分かります。(笑い)その能力に気がつかれた方はもう先生を神様以上に尊敬しておられます。

先生

そうだな。そう思われてなければ私に遠隔を依頼されても仕方がない。病院でも神様でもだめな時にお願いするのが観音堂だろう。(笑い)健康面に限らず何でもお願い事をされるので、まるで神様になった気分だ。(笑い)

弟子

先生の仕事はヨーガから始まり治療へと進まれました。そして念力という能力が明らかになるにつれ、色々なお願い事を受けることになりました。教祖、拝みやと違うのは現実界でどんどん癒しができることです。(合掌)